レター、葉書、お便り、、なんと特別な響きでしょう。
小さくて薄くて軽い紙片に手で書かれたメッセージ、丁寧に貼られた切手と無造作に押された消印、ポストマンによって彼の地からはるばる運ばれ投函された手紙は、何よりの贈り物だと思います。いまや当たり前の郵便システムは、1840年のイギリスRoyal Mailが発祥です。手紙をたった100円前後でどこへでも運んでもらえるなんて!世界最初の切手「ペニー・ブラック」は有名ですね。1871年には日本でも、近代郵便の父と呼ばれる前島密(まえじまひそか)によって、東京〜大阪間において郵便制度がスタートしました。「郵便」「切手」「葉書」は彼が考えた言葉です。
2014年に発売したT&Fのレターセット”LOVE LETTER”(現在は廃盤となっています)では、ウェブサイトにこう書いていました。
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想い焦がれている恋人へ「会いたい」。誕生日を迎える息子へ「おめでとう!」。遠くに離れて暮らす祖母へ「ごきげんいかが」。ずーっと花嫁修業中の一人娘へ「幸運を祈る」。ケンカ真っ最中の奥さんへ「ごめんなさい」。長年連れ添った旦那さんへ「ありがとう」。たいせつなあの人へ「愛してます」。たいせつな誰かを想って書く手紙というのは、すべてがラブレターです。それを受け取る人にとってはプレゼントみたいなもの。書いている自分も、いつの間にか優しい気持ちになっています。あとは、そっとポストへ投函。
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これから先の未来、どんな時代になったとしても、手紙の持つ力を信じて想いを託す人はいなくならないはずです。戦時中の家族を描いたエッセイ集『眠る盃(向田邦子)』に収録された「字のない葉書」は、何度読み返しても胸が詰まります。バツだけが書かれた葉書を受け取る父親……また、小学校の国語の教科書にも掲載されている絵本『ふたりはともだち(アーノルド・ローベル)』の「お手紙」には、手紙にまつわる、がまくんとかえるくんの心温まる友情が描かれています。AIやSNSが勃興する今、利権の奪い合いや宗教間の争いが絶えない今だからこそ、本当にたいせつなことは何なのかに気付かされる童話だと思います。言うまでもなく、手紙は単なる通信手段ではありません。不特定多数ではなくたった一人へ、パーソナルでスローなコミュニケーションです。そう言えば、瞬時に届くEメールとの対比で、手紙は”Snail Mail(Snailは「かたつむり」の意)”とも呼ばれています。まさに「お手紙」に登場したかたつむり君!遅いということがこんなにも愛おしく感じられるなんて…
手紙の最初に書かれる「親愛なる○○○へ」という書き出しが好きです。英語の”Dear ○○○”という響きもいいなぁ。
Write the world!


